この記事を読んでいただきたい方:
隣地とのプライバシーを守るために、既存ブロック塀に目隠しフェンスを乗せる工事を検討されているオーナー様向けの記事です。施工上のポイントを紹介しています。
この工事の相場費用について:
現状のダメージ具合や工事条件がまちまちであるため、工事費用も現場ごとに異なります(現場調査が必要です)。お見積依頼等お気軽にお問合せください。
目次
既存ブロック塀に「目隠し」を付ける?
既存のブロック塀をそのまま使って「目隠しフェンスを付けたい」というご相談が増えています。お問合せの経緯はいろいろあります。
「現状のブロック塀の老朽化が不安なので補強しておきたい」
「お隣が空き地になってしまい、今のブロック塀の高さだと自分の家の中が見えてしまう」
「ブロック塀の圧迫感が嫌なので開放的にしたい」
「防犯の理由で、ブロック塀が高いままだと心配」
などです。
今回のご相談は「隣地とのプライバシーを守る」工事をご紹介します。
目隠しフェンスを付けたい背景
一般的なブロックは高さ20cmです。地面から6段くらい見えている場合、そのブロック塀の高さは1.2メートル程度ということになります。
この高さですと隣地からはご自宅内が簡単に見えてしまいます。そこでプライバシーを守るため、現状のブロック塀を使って目隠しフェンスを取り付けることになりました。
既存ブロックに目隠しをつけるときのポイント
注意すべきはブロック塀の強度です。「手で揺らしてグラグラする」「控え壁がない」など、工事の前にはブロック塀の安全を確認しないといけません。強度が健全であることを確認できれば施工は可能ですが、あくまでも既存ブロックの上にフェンスが付くので、フェンスの安全性は既存ブロック塀の強度(寿命)に依存します。
【ちなみに】
既存ブロック塀に依存せずに、新しい基礎を作って目隠しフェンスを施工することもできます。メリットは既存ブロック塀の強度とは無縁であること。デメリットは工費がかかることです。
目隠しフェンス増設の土台作り
さっそく工事を開始します。単純にブロック塀の上に目隠しフェンスを付けるのではありません。まずはブロック塀の上部にあるブロックだけを交換します。どうしてか?それは、目隠しフェンスをしっかり固定する土台となるブロックが新しく必要だからです。上部のブロックを解体したら、既存ブロック塀との接続のための鉄筋を入れて新しいブロック設置の準備をします。
新しいブロックの列ができました。新品のブロックなのでわかりやすい写真です。この土台となる新ブロックに目隠しフェンスを施工して工事完了です。
こちらが目隠しフェンスの増設が完了した写真です。隣地からのプライバシー保護を達成できました!ちなみに、工期はフェンスの準備期間で1週間、現地の工事で3~4日程度です。
目隠しフェンス工事の特徴は?
まず、既存ブロック塀の背が低くなるので重心が安定します。背が高いほどグラ付きの原因に繋がりますので今回の工事でブロック塀の強度ストレスは減っています。
今回の目隠しフェンスは「ルーバータイプ」を選んでいます。ルーバー形状を選んだ理由は風を通すのでブロック塀への風圧荷重を軽減し、格子形状とは違いプライバシーが守られるからです。
どのようなブロック塀修繕が必要なのか、どのような効果が必要なのか、そのために必要な条件とは何かなど、解決方法は様々です。無駄な工費を使わない最善策を考えましょう。
適材適所のブロック塀補強作戦
既存のブロック塀をリニューアルする理由は「ブロック塀の老朽化の解決」「ブロック塀に新たな役割が必要」などいろいろです。当社では「鉄骨補強策」「目隠しフェンス策」「ブロック塀交換策」の経験がありますので、適材適所のご提案をいたします。
・・それで、実際には施工上の問題のほかに大事な要素があります。近隣との関係性や、ブロック立地場所などです。
ブロック塀は近隣との境界であったり、路面に面していれば通行人の脅威にもなります。「ただ補修補強する工事」は、お施主様のお悩み解決にはならないかもしれません。そういう意味で「適材適所のブロック塀改修案」が必要です。当社がお役に立ちます。
参考:ぐらぐらするブロック塀を交換ではなく、鉄骨補強で延命する工事例