工場門扉の現状(鉄部サビ度:★★★★☆)
大きな工場の入り口にある大型門扉。縦格子や下桟がサビで穴だらけでした。「もう取り換えるしかないですか?」とお客様に聞かれましたが、ご安心ください。延命修理できます。
工場門扉の修理方法:
まずは門扉のサビをケレン作業(錆びを削ぎ落す)します。次に門扉の下半分をボンデ鋼板で包むようにして溶接補強します。また、門扉の開閉も困難な状況なので重量戸車を交換すれば動きはスムーズに復活。これで見事に門扉修理は完了!まだまだ現役で活躍します。
この工事の相場費用について:
鉄骨の腐食ダメージの具合や工事条件がまちまちであるため、工事費用も現場ごとに異なります(現場調査が必要です)。お見積依頼等お気軽にお問合せください。
老朽化した工場門扉の腐食
東京都内の工場の方から「入り口の大きな門扉が劣化して重くなっている」とご相談をいただきました。さっそく診断に伺いました。
たしかにサビ腐食がかなり進んでいます。塗装も10年以上塗っていないとのこと。門扉の外枠フレームはサビによって穴が空いています。また、縦格子もサビて取れかかっています。
門扉の戸車(キャスター)もサビて固まっています。開閉が困難で地面に引きずりながら開け閉めされていたそうです。
「ここまでくると・・さすがに交換ですね」とご依頼をいただきましたが、延命修理のご提案をしたら「ぜひ!」とのことで、さっそく修理工場を始めます。
まずは、門扉についているサビをできるだけ削ぎ落とします(ケレン作業といいます)。ケレンにもいろいろな程度があるのですが、今回のようなケースではあまり強くケレンをしてしまうと、そのまま鉄部が損壊してしまうので、修理プランに合わせて必要箇所のみケレンします。
ボンデ鋼板が活躍する門扉補修工事
ある程度のケレンが終わったところで、老朽化した鉄部の修理補強を行います。
腐食したひとつひとつのパーツを交換しているとキリがないため、かろうじて生き残っているフレームも含めて鉄板で覆うように補強します。ボンデ鋼板を門扉の下半分に溶接しました。
門扉の開閉も困難であったため、戸車(キャスター)も交換をしました。これで門扉の趣里は完了しました。
鉄製品の場合、腐食した部分だけを修理して再利用が可能なケースが多くあります。もちろん寿命の限界はありますが、手入れをすればずっと現役の強度でいてくれます。
建物や施設の寿命と同じくらいまでを目途に「延命修理」していくことも、これからの時代では必要ではないでしょうか。
また、開閉式ではなく引き戸タイプの大型門扉の補修軽軽もあります。ご覧ください。
参考:大型の横引き門扉の修理工事(戸車交換と鉄骨補強)