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アパートオーナー様限定の記事。現地工事で必要な注意点を解説します。

この記事を読んでいただきたい方:
オーナー様必見の記事です。アパート(ご自宅)での補修工事では少なからず工事騒音や粉塵が発生しますね。そのため慎重な計画と適切な対策が不可欠です。ご近隣や居住者様の日常生活をできるだけ維持して作業を進めるために必要なポイントをまとめております。

アパートでの現地補修工事

腐食トラブルを抱えた鉄骨設備(階段や廊下)の補修工事は基本的に「現地での工事」です。また、すでに居住者様やご近隣の生活が浸透している状況であるため、現地工事の影響で少なからずご不便をおかけすることになります。ご不便のレベルは工事規模や内容、感覚の程度もありますが、当社は最低条件として下記の要素に気を付けています。参考情報になりましたら幸いです。

着工前に工事案内を投函する

工事ご挨拶案内を直接投函する

補修を伴う現地工事は、新築工事と決定的に違うのが「すでに生活が定着しているところで工事をする」という点です。現地工事となれば工事規模を問わず騒音や作業粉塵が生じてしまうため、居住者様やご近隣に少なからずご不便をおかけするため、現地工事をするときは事前に「工事をします」とご案内を投函するようにします。

現地で暮らす方たちとの円滑な関係を築くために、工事スケジュールや内容、担当者連絡先などを事前にアナウンスをして工事へのご協力(ご理解)をお願いする形です。

居住者様に合わせた作業時間の配慮

居住者様の生活時間をスケジュールでも時間設定調整

皆様の生活リズムに配慮し、騒音や振動を伴う作業はできる限り時間調整して行うようにいたします。鉄構溶接作業など騒音が出る工事は基本的に日曜祝日は行いませんし、どうしても工事が必要なときはオーナー様に事前にご相談をします。これにより、皆様の不便を最小限に抑えることができます。

鉄骨補修解体の風景

居住者様のご不在タイミングで施工

また、作業開始時間も皆様のご出勤時間帯のあとで始めたり、ゴミ収集車の回収後に進めるなど、通常の新築工事とは違うルールで作業をする必要があります。

作業時における居住者様の通行スペースの確保

鉄骨階段工事前のスペース確認

アパートの共有階段や廊下などの通行スペースでの補修工事では、居住者様や工事を知らない第三者(配達員さんや居住者様の友達など)の出入りが常にあることを前提に工事段取りを検討する必要があります。

鉄骨階段や廊下で補修工事をしているときは、工事スタッフや資材が通行スペースにいるわけですが、作業中に通行禁止にしてしまうと利用できないご不便をおかけしてしまいます。もちろん100%いつでも通行可能とはできない事情(例えばペンキ塗りたてとか塗布材の硬化時間など)もありますが、それでも階段であれば一段飛ばしに工事したり、廊下であれば縦半分ずつ工事したりと工夫しながら、できるだけ日常の快適性を損なわないよう心がけます。もし作業中であってもお声をかけてくだされば安全に通行できるよう作業を停止してご誘導します。

作業ゴミや粉塵の管理(養生)

工事粉塵がつかないよう壁面を養生している

作業に伴って出る騒音とともに避けられないものは粉塵(鉄粉や塗料飛沫など)です。屋外での補修工事では簡易的な解体作業をすれば粉塵が舞いますし、ケレン(鉄部表面塗膜を削る作業)をすれば塗料飛沫や錆びカスが出ますし、溶接をすれば溶接火の粉や鉄粉が舞います。

溶接火の粉によって引火しそうな私物や植栽は移動しておく

これらの発生物を「屋外工事なんだから仕方ないよね」と、ほぼ養生をしないで工事をしている業者をたまに見ますが、確実に淘汰されると思います。ましてオーナー様から直接請負ともになれば一段と過敏にならないといけません。屋外工事は、工事精度と近隣バランスを保ちながら進めないといけなません。

作業前に火の粉や作業粉塵を最小限に抑える準備をして、必要とあらば単管スクリーンと飛散防止メッシュや防炎シートも大切な工事アイテムとして重要になります。

万が一のトラブルへの対応策(工事保険)

あれこれと準備や事前会議をしても、予期せぬトラブルや緊急事態というのは起こり得ます。例えば溶接火の粉が飛んで火災が起きてしまったとか、運んでいる鉄骨が建物のガラスを割ってしまったとか、近隣の車両に塗料がついてしまったとか、工具が落ちて下を通る通行人に怪我をさせてしまった・・などです。このような事象に速やかな対応することが求められます。

工事賠償責任保険

この対応策として「工事賠償責任保険」というものがあります。弊社では、あいおいニッセイ同和損保のタフビズ工事補償保険に加入しております。

工事に起因した物損や対人事故があった際にその賠償責任を負う制度です。建設会社での加入は一般的ですが、個別の施工店や一人親方の職人組織では完全に浸透していません。有事の備えがあることもオーナー様の業者選定のひとつであるべと思います。(はい、当社はもちろん保険対応します)

現地工事をするときに注意すること まとめ

腐食で悩むアパートオーナー様の共用屋外階段

工事業者は工事が終われば現場から去ってしまうわけですが、オーナー様とご近隣の関係は建物がある限りずっと続いていきます。工事業者はそのことを念頭にして「工事以外の要素」を気にしていないといけないと思います。

アパートの階段の補修工事(さび止め)

「工事以外の要素」とはつまり、工事インフォメーション、作業時間の配慮、通行スペースの確保、ゴミや粉塵の管理、トラブルへの対応策などです。スマートに工事を進めるための重要なポイントとなります。

鉄骨補修工事のご相談はお気軽にご相談ください。LINEの無料相談チャットもできます。

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